職人魂が生み出す精巧な医療機器

角谷整形外科病院　院長

吉田宗人

私は職人という言葉が好きだ。その手練れた仕事ぶりは職人芸と言われ、比類なき精巧な医療機器を生み出す。そうして生み出された機器は良い顔をしている。
以前私が必要に迫られて依頼した、捻れて彎曲した脊椎内視鏡用ケリソン骨鉗子の作製は体内で使用するため、素材の選定や成形が難しく、当初はほぼ不可能だと思われたが、まさに職人魂による職人芸で成し遂げてくれ、稀代のヒット商品となった。
他国には見られない精巧な日本製鋼製医療機器の作製に携わっている職人さん、私も同じ職人気質を持つものとして、これからも意見交換しながら新しいものを共に生み出していきたいものだ。

JTOOLを応援します

亀田総合病院　脊椎脊髄外科

久保田基夫

一流のアスリートがシューズやラケットにこだわるように、外科医は安全な手術を行うために道具に細心の注意を払います。手術に使用される道具の一つ一つが、かつては熟練の職人たちにより制作されてきました。ところが、輸入品の増加や大量生産の波に押され、Japan Qualityの製品たちが消滅の危機にさらされていると伺いました。
JTOOLは医療分野でのJapan Qualityを継承し、若い後継者を育成するプロジェクトです。術式や医療を取り巻く環境は変化します。でも、変わってほしくないものがあります。私たちはJTOOLの活動を応援しています。